銀行預金は普通預金、定期預金、外貨預金、仕組預金等いろいろとありますが、銀行は自分が損をしない事を前提に商品設計しているため、どれもこれも投資という面で見ると酷いものがあります。
銀行と聞くと、超低金利というイメージが強いと思います。 実際にそうなのですが……、中には 金利 13.11 %/年 といった暴利のものが存在します。 借りるときの金利ではなくて、預け入れた預金に付く利息です。 絶対に何かある……と思われるでしょうが、その通りです。 こういった仕組預金には、高利回りになるカラクリがあります。 ある大手金融の仕組預金(平成 27 年 3 月時点) 円投資型豪ドル1年間:金利 3.03% /年(特約設定 = 基準レート) 円投資型豪ドル1ヶ月:金利 13.11% /年間算(特約設定 = 基準レート) 円仕組預金10年目:金利 0.8% /年 1年ものより、1ヶ月もののほうが金利が高いです! 定期預金など期間が長くなるほど金利が高くなるのが当たり前なのに、 仕組預金に限ってはこの限りではない……、なんでだろうね! 金利につられてしまうと痛い目を見ることになります。
外貨型の仕組預金が高利回りになるのは特約設定があるためです。 満期時に特約設定を下回る場合、外貨受け取りとなります。 簡単に言うと FXの劣化版 です。上記を見てもらえばわかると思いますが、ただの劣化版ではありません。 銀行にとって、円よりも外貨が得なら 預金者に円を支払い、 銀行にとって、外貨よりも円が得なら 預金者に外貨を支払うと言う…… 銀行は、上手くいけば為替差益を一方的に享受でき、 失敗しても為替リスクは預金者が被ってくれるという商品。 これが外貨型の仕組預金の正体です。 さらに言うと、外貨受取になった場合にはさらなる追い打ちが待ち構えています。 外貨を円に戻す際に馬鹿高い手数料を払うか、外貨から入る仕組預金を使う必要があります。 仕組預金を使う場合、当然ながら同じように 為替差益は銀行、為替リスクは預金者持ち となります。 元本保証……、なに言ってるんですか……? 当然ながらそんなものある訳ないじゃないですか、外貨型仕組預金の元本割れは自己責任ですよ。 ちなみに 途中解約した場合には 100% 元本割れ、仕組預金からは逃げられない。
比較表 米ドル型 仕組預金 FX 備考 購入時 円 1,000,000 1,000,000 - 為替 100 100 - ドル 10,000 10,000 - ケース1 為替 120 120 - 円 1,000,000 0 仕組預金は為替差益を享受できないんだ…… ドル 0 10,000 円にすると120万円、FXの方がお得だね! 利息 いっぱい スワップ - ケース2 為替 80 80 - 円 0 0 - ドル 10,000 10,000 外貨型仕組預金には為替リスクがあるんだね 利息 いっぱい スワップ -
外貨型の仕組預金は預金保護の対象になりませんが、 円仕組預金という預金保護の対象となる仕組預金が存在します! しかも、この円仕組預金は元本保証の上、定期預金よりも利息が上、さらには利息が上がっていくというおまけ付き! もう乗るしかないこのビッグウェーブに!!!(" 嘘 " は書いてない) 円仕組預金:仕組預金の預金利息は通常の預金利息の10倍程度! 投資型仕組預金:脅威の年利 10%(笑) もちろん、そんな上手い話はないんですけどね。 冒頭にも述べていますが、この円仕組預金……、 定期預金よりも利率が良いとは言え、外貨型と比べると雀の涙ほどの金利しかないんです。 そのうえ、定期預金にはない3つの問題を抱えています。 仕組預金が抱える問題点 1.解約時の問題:定期預金は解約しても利息が目減りするだけですが、 円仕組預金は、預金保護自体はありますが途中解約の場合の元本割れは自己責任となります。 2.満期の問題:仕組預金の満期はどんどん伸ばせます。 いつ満期になるかは預金者ではなく銀行側に決定権があります。 満期になるまでに10年という異常なまでの期間が生じても何らおかしくありません。 HAHAHA、1年目〜3年目は0.2% /年、10年目には0.8% /年も金利を付けてるんだ。この位の権利当然SA! 3.インフレの問題:長期間お金が引き出せないというのは、 急な出費が生じたときに困るほか、インフレ時にも問題が起きてきます。 定期預金などよりも利率が良いとは言え、物価上昇の目標などに遠く及ばない金利しか付かない現実。 もっと良い利回りで元本保証の商品が出たとしても、簡単に乗り換えられないという問題があります。 仕組預金 TOP:トップページに戻る。
散財のすすめ : 私が購入した商品など…… 投資商品と比べて、銀行の預金は大丈夫! ペイオフといった預金保護もあり、 銀行預金は安心・安全というイメージが強い商品になっています。 普通預金については利便性・安全性という点において何ら問題ないのですが、 定期預金、外貨預金、仕組預金はハッキリ言って地雷です。 まったくもってオススメできない、初心者殺しの商品設計となっております。
金融機関が破綻した場合、預金者が保護される制度です。 通常ですと1,000万円 及び 利息部分の保護があるのですが、預金の種類によっては保護を受けられない場合があります。 ex1.当座預金など利子の付かない預金は1,000万円を越える部分も保護されます。 ex2.普通預金、定期預金、円仕組預金は預金保護の対象となります。 ex3.外貨預金 や 投資型仕組預金は預金保護の対象外となります。